My Message: October 10, 2011

燧ヶ岳(ひうちがだけ)に登ってきました

菅野草苑撮影の燧ヶ岳の風景

熊沢田代(くまさわたしろ)の澄んだ池塘

あまりにもいいお天気で、風もなく穏やかな日和に恵まれました。
燧ヶ岳は大変きつい山(東北最高峰)で、岳と言うだけあって、岩がごろごろとした登山道を登りました〔»ブログページを参照〕。
山仲間中高年の女3人。付き添ってくださる男性一人(登山クラブで一緒だった方)のお力を得て、やっとこさっとこ登ってきました。

今年の日本列島災害マップを作ったら、あらゆるところが真っ赤に染まってしまう日本ですが、3.11で被害の少なかった南会津にも、こんな形で被害があったのかと思い知らされました。
7月の台風で、伊南川沿いの国道352号線は、近くの山の土砂崩れによって道路は塞がれました。復旧はある程度進んでいますが、私達が通った時でも、車道の近くまで杉の倒木が生のままで横たわり、崩れてきた白い土に埋まったままでした。
道路の左右、どちらもです。いまだに滝のようになって流れ落ちる水も見えました。
当然近くの家も土砂を被っていたところも有りました。

登山道は水に流されて、岩が丸裸になっていました。台風当時は滝の流れになっていたのだろうと思います。
しかし、自然は何も変わっていませんでした。人間の作ったものだけが崩れたのです。
池塘(ちとう:湿原の泥炭地にできる小湖沼)は自分の分量の水を溜め、草は乾いて風に揺れ、木々は早いものから色づき、木々に隠れた草花は最後の実を付け、赤く光っていました。
人が人工物を作らなければ、自然は直ぐに元に戻るんだなとつくづく思いました。
山頂からは、登頂したのとは反対側の尾瀬沼へ下りましたので、大変時間が掛かりましたが、いい思い出となりました。
(2011年10月10日 福島県・郡山市)