「女の子が幸せになる授業」 女子中学生にいけばなを指導
華道監修●州村衛香
体験授業で学んだいけばなは将来の糧に
東京の私立品川女子学院では中高一貫教育のなかでユニークな授業を行っている。本書はそのうちの“和の授業”のエッセンスをまとめたもの。
「礼法」「茶道」「着付け」とならび、「華道」の授業を州村衛香が担当している。
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著者の漆 紫穂子校長との対談では「中学生という年頃の女の子に、授業で教えるのは初めてで、戸惑いはあった」と語る……が、そんな心配も、生徒のリクエストにヤカンに花をいけてみせて大喝采をあび、一瞬で吹き飛ばしたようだ。
二人の出会いはトライアスロン(»参照)。
海外で関心を持たれるいけばなを日本人も大切にしなければとの思いが通じ合ったのである。
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4コマだけの授業でも、基本はしっかり押さえ、作品の細かいところまで褒めて自信をつけさせる。そして「いけばなは自由なのだ」ということをわかってもらうように努めている。
「イメージがどんどん膨らんできた」「家でもいけるようになった」「花に目が行くようになった」「厳しくて難しいと思っていたが、いけばなのイメージが変わった」など、指導を受けたあとの生徒の感想も驚きや新鮮さに満ちている。